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  • 執筆者の写真野口佳恵

イノベーションのジレンマ【ハードディスク】

皆さま、こんばんは🌙


前回は、イノベーションの事例として、任天堂のWiiを取り上げ、イノベーションは技術革新に限定されるものではないと書きました。


今回は、イノベーションのジレンマについて書きます。


イノベーションのジレンマは、ハーバード・ビジネススクールの教授であったクリステンセンが見出した現象です。





では、パソコンのストレージとして使われている、ハードディスクの事例を見ていきましょう。


ハードディスクは、二つの方向に進化を遂げました。


(1)同じサイズのまま記憶容量が増大すること (2)装置のサイズを小さくすること(ただし記憶容量は減る)


(1)の記憶容量の増大は、純粋な性能向上です。

これは、常に大企業がリードしていました。


(2)は、記憶容量の増大を求める顧客にはなんのメリットもありません。

この変化は、常に新規企業が成功を納めました。


大企業が大型コンピュータ用の14インチハードディスクを開発し、既存顧客の奪い合いに一生懸命になっている中で、新規参入の企業は、デスクサイドに置くミニコンピューター用の8インチの市場を見出し、大企業が破れてしまう結果となりました。


大企業は、常に目の前の利益(稼げる事業)を重視し、新たな市場には興味がなかったので、同じ延長線上で進む「持続的イノベーション」です。


これに対し、新規企業は小さな市場を開拓することに成功し、「破壊的イノベーション」が生み出されたのです。


これが、イノベーションのジレンマの構造です。


では、大企業がイノベーションのジレンマに陥ないためにはどうしたらいいのでしょうか。


答えは一つとは限りません。


例えば、小さな市場に目を向ける小さなチームを作る、これまでとは異なる価値基準を採用するなどが挙げられるかと思いますはずです。

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